十勝・帯広で注文住宅を建てるとき、冬のあたたかさと光熱費を左右するのが断熱と気密です。この記事では、石井建設が実際にどこまでの性能を、どんな考え方で確保しているのかをお話しします。
まず「気密」が大事
どれだけ厚く断熱材を入れても、家に隙間が多ければ、あたたかくも省エネにもなりません。暖めた空気が隙間から逃げ、外の冷気が入ってくるからです。気密がともなって、はじめて断熱材が効きます。

全棟気密測定を実施:C値は0.2〜0.3
石井建設の家の気密性能は、C値でおよそ0.2〜0.3です。この数値を現場で一棟ずつ実際に測定して確かめています。なお私も参加している十勝2×4協会では、毎月1回、会員工務店の施工現場で、気密測定を行っています。それぞれの会員工務店は年に1回、気密部会の気密測定を受ける決まりになっています。現在私は気密部会長を担当して、各社の気密性能も見ていますが、やはり各社の気密性能には差があって、気密性能の高い住宅会社には良い大工さんがいます。
石井建設の場合は、新築物件は全棟気密測定をしています。気密測定をする目的は、数字を出すためだけではありません。毎回測ることが、現場の気を引き締め、性能を保つことにつながっています。
気密の弱点になりやすいのは、コンセントまわり、窓まわり、配線まわり。特に設備の配管が要注意です。最近は十勝も夏は暑いのでエアコンを装備される方が増えています。エアコンを設置するために壁に穴をあける必要がありますがそこの気密処理をきちんとやらないと、気密性能は極端に落ちてしまいます。エアコンや暖房機などのために壁へ開ける穴を、一つひとつていねいに処理できるかで、家全体の気密は変わります。
壁の断熱:高性能グラスウール140mm、ご希望に応じて付加断熱も
石井建設の断熱施工は、壁は高性能グラスウール140mmを施工しています。冷え込みの厳しい十勝でも、壁の断熱はこのくらいあれば省エネで暖かい家になります。
さらに性能を上げたい場合は、壁の外側に断熱材を足す「付加断熱」もできます。ご予算と希望に応じて、建て主さんと相談して決めます。
なお壁は、断熱材の外側に防湿気密シートを張り、通気層を設けるのが基本の構成です。壁の中に湿気をためず、万一外壁から入った雨水でも構造材や断熱材が濡れないようにしています。
天井・屋根:厚く、そして割れにくく
天井は、冬の寒さだけでなく、夏の暑さを断熱するという意味でも重要です。石井建設では、吹込グラスウールを400mm入れています。吹込断熱は施工性がよく、細かいところまで隙間なく入ります。屋根の面も外壁と同じ理屈で、断熱材の上に空気層(通気層)を設けています。
一階の天井部分の床材(木材)は乾燥収縮で割れる可能性があるため、石井建設では、下地をもう一段組んで天井をつくることで、こうした経年の割れを抑えています。
基礎:石井建設は「床断熱」を選んでいます

基礎まわりの断熱には、大きく分けて二つの考え方があります。ひとつは「基礎断熱」で、基礎のコンクリートに断熱材を張り、床下も室内の一部として暖める考え方。もうひとつが、石井建設が採用している「床断熱」で、床の部分で断熱・気密を取り、床下は“半分は外”として捉える考え方です。
床下を室内空間として扱う基礎断熱には、暖房器具を床下に隠せる利点があります。一方で、ベタ基礎に埃がたまりやすく、万が一の水害のときに水の抜け場がありません。近年の十勝の天候を考えると、この点は見過ごせないと考えています。
石井建設では、床下に250mmの断熱材を敷いています。その上で、床下にある配管が凍結しないよう、基礎のまわりには板状の断熱材を回し、凍結深度に合わせて配管が凍らない温度を保っています。床で気密・断熱をしっかり取るこの方法が、十勝の暮らしに合っていると考えています。
窓:ペアかトリプルか——性能と結露の考え方
窓は、住宅の断熱性能を大きく左右する部分です。石井建設の標準は、PVCサッシのLow-Eトリプルガラス。樹脂サッシとトリプルガラスの組み合わせで、窓からの熱の出入りを大きく抑えます。

窓のグレードは、住宅全体の断熱性能(UA値)を大きく左右します。トリプルガラスでしっかり断熱すれば、UA値は0.23〜0.25程度まで下がります。この「UA値0.2台」に入ってくると、国の断熱等級でいう等級6に届いてきます。等級6を取得すると、BELS(建物の省エネ性能を表示する制度)の認定や、GX志向型住宅としての補助金の対象にもなってきます。
「結露」についても触れておきます。ペアガラスは、冬に加湿器を使ったり洗濯物を干したりすると、結露が出ます。トリプルガラスにすると窓の結露は出にくくなりますが、家の中の水分量そのものが減るわけではありません。窓に出なくなったぶんは、壁のクロスなど別のところに回ることもあります。ペアガラスは、その水分が窓に見える形で出ているだけです。小さなお子さんのいる家庭は特に室内の水分が多くなりがちなので、そこも含めてご相談ください。
そしてもうひとつ大事なのが、弱点をつくらないバランスです。窓をトリプルにしたら、玄関ドアの断熱性能もそれに合わせて上げます。窓だけ性能を上げても、玄関まわりが弱ければ、そこに結露が出てしまうからです。窓・玄関ドア・枠まで含めて、家全体で断熱の「弱いところ」をつくらないように設計しています。
長期優良住宅という選択肢
石井建設では、長期優良住宅の認定取得にも対応しています。
長期優良住宅とは、長く安心して住み続けられるように、国が定めた基準を満たした住宅のことです。断熱性、耐震性、劣化のしにくさ、メンテナンスのしやすさなどで一定の水準をクリアすると認定され、住宅ローン控除や税の優遇などの対象になる場合があります。
石井建設が長期優良住宅を重視するのは、認定の過程で構造計算を行うからです。構造計算をすれば、どの壁をどう補強すべきかが数字ではっきりします。耐震等級を2から3に上げる場合も、必要な補強が計算にもとづいて明確になります。
数字の裏にある、大工との連携
ここまで数字の話をしてきましたが、断熱・気密で最後に効くのは、現場での職人同士の連携です。私はもともと大工なので、設計の段階から大工と「どうやったら気密を保ったままきれいに収まるか」を相談しながら進められます。
気密が切れそうな箇所が出たときは、お客様の希望を叶えながらどうすれば性能を守れるかを、大工と一緒に考えます。長年、一棟ずつ気密を測ってきたなかで、大工も私も要点が分かってきました。この連携が、石井建設の断熱・気密を支えています。
十勝・帯広で、冬あたたかく、光熱費も抑えられる家を建てたい。そんな方は、ぜひ一度、石井建設にご相談ください。
